訳語が複数存在する訳しにくい多義語①~applyの捌き方~

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翻訳の仕事をしていると
「訳語が複数存在する訳しにくい多義語」というのが
かなりくせ者というか仕事をする上で苦労する点なのですが
今回はその1例として「apply」というのがあるので
どのように訳語を確定するかなどについて
記事を書いてみたいと思います。


「apply」はおおまかに
・「適用する、設ける」
・「付着する、被着する」
・「印加する」
・「塗布する」
などの意味があり、
場面場面によって
訳語をコンテクストから確定する必要があります。
自分は「半導体」が専門分野なのですが
「電圧」、「電位」、「電流」などが主語の場合は
「apply」は「印加する」です。
しかし、
同じ「半導体」の特許明細書の中でも
「レジスト」が主語の場合は
「apply」は「塗布する」です。
また、
「ゲート層」、「半導体層」などの層が主語の場合は
「apply」は「付着する、被着する」です。
このように、
主語によって訳語をコンテクストから
確定する必要があるのです。


こうした単語に出会った際には
立ち止まって考えて、
「コンテクスト」からこの訳語で大丈夫か
細心の注意を払って訳語を確定する必要があります。
トライアルなどではこういう引っかけはよく使われ、
「電圧を適用する」などとあまり考えずに
訳語を確定しようものなら一発で不合格になってしまいます。


例えば
「because the voltage potential between anode and cathode drops across a smaller distance
as applied by polysilicon gate layer across thin gate oxide region」
というフレーズがあったとして
「voltage」という単語があるからといって
この↑の「applied」を「印加する」と訳してしまうと
トライアルや実ジョブでは一発アウトです。
これは「polysilicon gate layer」が「applied」されるので
「applied」は「被着する」と訳されるべきであって、
「voltage」という単語が目に入ったからといって引っ張られて
「印加する」と訳しようものなら
トライアルの場合は出題者側からすれば「引っかかったな」という
感じでそこしか見てないのに一発でトライアル不合格になってしまいます。


この場合の対処法としては
「apply」は「動詞」であるため、
とにかく「主語」は何かに注目するというのが一つの
対処法ではないかと思います。
上の文章の場合「半導体」の明細書内で
文章に「voltage」という単語があり、
しかも「applied」の「主語」がわかりにくいために
「applied」の意味が分かりにくくなっています。
こうした場合は
「applied」の主語が「polysilicon gate layer」であると
冷静に分析することで間違わないように訳語を確定出来ると思います。


最後にまとめますと
「apply」のような
複数の意味があって訳語を確定しにくい単語に
仕事やトライアル中に出会ったなら
まず「コンテクスト」からこの単語はどう訳すべきなのか考え、
「apply」のような動詞の場合、
その単語の「主語」は何なのか
冷静に分析してみると訳語を間違わずに確定出来るということでした。
今回の記事が少しでも翻訳の仕事や勉強に役立てば幸いです。

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