特許翻訳のトライアルでよく使われる引っ掛けパターン⑦~間をとびこえて先行詞を修飾する「, which」~

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特許翻訳のトライアルで
よく使われる引っかけのパターンシリーズ
をまだまだ続けていきましょうということで、
今回の引っかけのパターンは
「間をとびこえて先行詞を修飾する”, which”」
という引っかけのパターンがありますので
今回はそれについて解説して記事を書いてみたいと思います。


例えば↓のような文章において

These data are presented in Table 10, which demonstrate that
the incorporation of polar groups does not adversely affect peel values
from non-polar substrates (e. g., polypropylene).


太字の「, which」の先行詞は何だと思いますか?
可能生としては「These data」、「Table 10」
が考えられると思います。
これを見抜くのに、
本当はコンテクストから見抜くのが
一番良いというか王道なのですが
少しテクニック的なものがあるので紹介しますと、
「, which」の後ろの動詞を見ると
「demonstrate」となっていて
「三単現のs」がついていません。
ということはこの動詞「demonstrate」の
主語は複数であるということがわかり
「These data」が先行詞であるとわかります。
よって上の文章の訳語は
「これらのデータは、表10に提示され、
それら(のデータ)は極性基の組み込みが非極性基材(例えばポリプロピレン)
からの剥離値に悪影響を与えないことを示している。」
このように訳文には「, which」が何を表しているか
がちゃんとわかっていることをアピールするために
「それら(のデータ)」と入れた方がよいです。
これを入れずに訳文を作ると
少し違和感のある文章になりますし、
先行詞が「Table 10」だと思っていたのなら
「それは~を示している」となり、
「単数(それ)」となってしまうので
「あ、こいつは”, which”が
何を指しているか分かってないな」
と思われてトライアルでも不合格になってしまいます。


この場合の注意点としては
あくまで「三単現のs」が目印になって
「, which」の先行詞を見抜く参考になる
という点で、
最終的には前後の文章のコンテクストから
訳語を確定しないといけません。
確かにこの場合「三単現のs」に注目すれば
係り受けを見抜きやすくなるという
利点はあるのですが、
先行詞になる可能生のあるものが
全て複数形だったり全て単数形だったりする場合は
逆に混乱してしまいますし、
元々の原文の文章が間違っている可能生があるので
あくまで係り受けを見抜く「参考にする」というので
最終的には「コンテクストから訳語を確定する」
というのをしないと逆に誤訳を生んでしまう可能生があります。
しかし、この「三単現のs」に注目する
という視点があるかないかで
「, which」の先行詞を見抜く手がかりとして
活用できる情報が増えますので
こうした視点を持っておくと翻訳もしやすくなると思います。


こんな感じで最後にまとめますと、
特許翻訳のトライアルでは
「間をとびこえて先行詞を修飾する”, which”」
という引っかけのパターンがあり、
注意点としては
先行詞になり得るのが全て複数形や単数の場合もあり、
原文が間違っている可能生があるので
あくまで訳語を確定するのは
「コンテクストから」だけれども
「, which」の先行詞を見抜く場合の
手がかりとして「, which」の後の動詞の
「三単現のs」がどれが先行詞になっているか
見抜くのに情報として役立つということでした。

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