特許翻訳のトライアルでよく使われる引っ掛けパターン③~複数の語を修飾するどこにかかるかわかりにくい単語~

この記事は2分で読めます

特許翻訳のトライアルで
よく使われる引っかけのパターンシリーズ第3弾ということで、
今回はそれについて
「複数の語を修飾するどこにかかるかわかりにくい単語」
というので引っかけのパターンが存在するので
それについて解説して記事を書いてみたいと思います。


例えば、↓のような文章が出題されたとして、

2-(4-hydroxyphenyl) ethanol is converted to the corresponding 2-(4-hydroxyphenyl)ethyl chloride or bromide
on reacting with concentrated aqueous hydrochloric acid or hydrobromic acid, respectively.



これは
「2-(4-hydroxyphenyl)ethyl chloride or bromide」
の部分が、
「2­(4­ヒドロキシフェニル)エチルクロライド又は臭化物」」
ではなく、
「2-(4-hydroxyphenyl)ethyl」が
「chloride」と「bromide」の二つに係り、
「2­(4­ヒドロキシフェニル)エチルクロライド又は2­(4­ヒドロキシフェニル)エチルブロマイド」です。
これは見抜くのに少し専門知識(この場合化学の知識)があった方が有利で、
「2-(4-hydroxyphenyl) ethanol(2­(4­ヒドロキシフェニル)エタノール)」を
「on reacting with concentrated aqueous hydrochloric acid or hydrobromic acid, respectively
(濃塩酸又は濃臭化水素酸とそれぞれ反応させて)」
「converted(変換される)」ことで「臭化物」ができるのはおかしい
と見抜く必要があります。


図解すると↓のように「2-(4-hydroxyphenyl)ethyl」が係ります。
無題


よくよく読み解いてみると
「2­(4­ヒドロキシフェニル)エタノール」が
「濃塩酸」と「濃臭化水素酸」と「それぞれ反応させる」
のだから
「濃塩酸と2­(4­ヒドロキシフェニル)エタノールを反応させて、
2­(4­ヒドロキシフェニル)エチルクロライド」
(クロライドは塩化物の意味で塩酸からできると推測します)
ができるのならば
「濃臭化水素酸と2­(4­ヒドロキシフェニル)エタノールを
反応させて、臭化物」ができるのは
コンテクストからおかしいと判断し、
「濃臭化水素酸と2­(4­ヒドロキシフェニル)エタノールを反応させて、
2­(4­ヒドロキシフェニル)エチルブロマイド」
(クロライドは臭化物の意味で濃臭化水素酸からできると推測します)
と訳語を確定できます。


この場合の対応策としては
「少しの専門知識(この場合反応から見て臭化物だけできるのはおかしいという知識)」
を少し落ち着いて働かせて、
コンテクストから訳語はこれでよいのかと
訳語を確定したあとも反応を訳文を見ながら自分で追ってみる
ということをすれば誤訳も防げるのではないかと思います。


最後にまとめますと
特許翻訳のトライアルでは
「複数の語を修飾するどこにかかるかわかりにくい単語」
というので引っかけのパターンが存在し、
その場合、その分野における
「少しの専門知識」をうまく働かせて
コンテクストから訳語がおかしくないか
ということを訳文を確定した後に
話の流れが通っているか確認する必要がある
ということでした。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

コメントは利用できません。

期間限定!副業で月収30万円、専業で年収1000万円稼げる【世界一ハードルの低い翻訳家養成講座】

 期間限定!副業で月収30万円、専業で年収1000万円稼げる【世界一ハードルの低い翻訳家養成講座】

メルマガ登録フォーム(副業で月収30万、専業で年収1000万円稼ぎたい方、翻訳で稼ぐ方法教えます!)

【在宅英語起業】1日1時間から始められる月収30万の副業、専業なら1000万稼げる在宅英語起業の情報はこちら!

【在宅英語起業】1日1時間から始められる月収30万の副業、専業なら1000万稼げる在宅英語起業の情報はこちら!

海外情報を翻訳するメディア(なんでも翻訳部。)を運営中!遊びに来てね!